スタッフブログ

  • 2024(R6)年度

2016年5月

    はあもにいには「幼児室」というものがあります。
    ふだんは、はあもにい主催の講座の託児や、
    はあもにいの支援グループに登録した団体の託児を行う場所ですが、
    現在、講座も貸室もない状態のため、幼児室を無料開放しています。

    託児で預けられた子が「帰りたくない!」と泣くこともあるくらい
    居心地の良い幼児室。
    たくさんのおもちゃや絵本があるので、避難所や家からちょっと離れて
    ホッとしたい親子のための居場所となっています。
    幼児室スタッフが1名、同室しています(託児は行いません)。

    震災が起きてから、子どもの遊び場は激減…
    しかも雨が降っていたら、外にも行けない。
    おうちばかりにいたら、お母さんも子供もちょっと憂鬱になってしまうこともありますよね。
    そんな時は、はあもにいの幼児室にフラッと寄って行かれませんか?
    情報資料室奥にあるので、帰りに絵本を借りて帰ることもできますよ。
    (熊本市図書カードが必要です。発行もできます)

    今日来てくれた姉妹は、ブロックなどでおうちを作って遊んでいました。
    大きなおうちと、小さなおうち。
    「入口はどこ?」と聞いたら、「あっ、作らなかったね!」とお母さん。
    3人の楽しそうな笑い声に、こっちの心もほっこりする瞬間でした。

     

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    幼児室の開室時間は9:30~16:00です。
    お待ちしております! 

    <おねがい>
    ・親子でご一緒に行動されてください。
    ・貴重品には各自ご注意ください。
    ・ごみはお持ち帰りください。

     

     

     

    昨日、例年実施しているはあもにいフェスタに、
    震災前後に参加表明をしていただいていた団体に向け、
    説明会を行いました。
    (震災後、募集は一度期間を延期、その後中止となりました) 

    本来ならば、この時期は第1回の会議を行い、
    テーマはどうしようか? 講師は誰を呼ぼうか?など、
    皆さんと話しあうのが常でしたが…
    「当たり前」が「当たり前でなかった」ことを痛感します。 

    震災の影響で、会議に出席できない方々もいらっしゃいましたが、
    30名近くもお集まりいただけました。みなさん、本当にありがとうございます。
    みなさんのお顔を拝見していたら、無事でよかったなぁ…と、
    少し胸が詰まってしまいました。 

    貸室が使えないため、メインホール前の狭いスペースに椅子を
    並べての説明会。
    はあもにいの現在の状況の説明、また、例年通りの規模の
    フェスタ実施は難しいという説明後、皆さんのご意向、ご意見を
    伺う機会とさせていただきました。 

    やはり、皆さん被災状況は様々で、色んな事情を抱えていらっしゃいますが、
    感じたのは、「個々のパワー」です。
    昨年のフェスタのテーマは、
    「ミラクルパワーくまもと! 集まる、つながる、わたしも輝く」でしたが、
    これだけ多種多様なパワーを持つ方々が集まっているのだから、
    何かできないわけがない!というのが率直な印象です。

    皆様から出た意見を元に、
    「今の私達だからできること」を再度事務局でも考えていきたいと思います。 
    もう少しお時間をいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 

    「ミラクルパワーくまもと!」
    今こそ必要なパワーかもしれません。

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    嬉しいことがありました。

    当館に避難されてきている方が、来月、引っ越しが決まったとのことで、
    「お世話になったので」と可愛い粘土細工のお花をプレゼントして下さいました!

    本がお好きとのことで、避難所生活の間も当館の情報資料室を活用して下さったとのこと。
    お引っ越し先が決まってよかったですねとお声かけすると
    「前を向いて進んでいかないとね」と微笑んで下さったのが印象的でした。

    新居ははあもにいからも近いとのことで、ぜひこれからもはあもにいを
    よろしくお願いいたします!

     

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    避難所キャラバンでは、意見箱の設置のお願いもしていました。
    中身の回収は、週に1度、はあもにいの職員が各避難所を再度訪れて行っています。

    今週、2回目の回収に行ってきました。
    すぐ解決できるもの、すぐには解決できないもの…
    中には、支援者の労をねぎらい、疲労を心配する声もあります。
    意見箱をめぐって、支援する側、避難者側、両方に様々な思いがあることを痛感します。

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    クマモト・ウーマンプロジェクト参加中の大学生と、
    ボランティアの学生が作っているのは、「母子のケアのための癒しキット」。

    4月の地震後、はあもにいがいち早く取り組んだ
    「女性や子どもに対する性暴力・DV防止」啓発活動に賛同してくださった
    国際NGOジョイセフの提案で、母子のケアのための《癒しキット》にも、
    啓発カードを同封させていただくことになり、キット作成に取り組んでいます!

    このキットは被災した母子と女性を支援するために、少しでも心が癒やされるように・・・と、
    企業の協賛を得て用意されたもの。
    熊本県助産師会の活動や、はあもにいの事業や取り組みの中でプレゼントしていきます。

     

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    はあもにいが拠点避難所になってから1週間がたちました。
    先日、松山バレエ団の方が来館され、
    避難所に入られている方々向けに、簡単な体操教室を
    行ってくださいました。
    体操前には、華麗な舞を見せてくださり、参加された方は
    笑顔で拍手を送っていました。

    また、本日は、みんなの居場所様、ポーラ様がハンドマッサージ
    の無償提供で来館されました。
    外は雨が降っており、外出がなかなか厳しい1日でしたが、
    ちょうど、散髪のボランティアさんも入っていたので、
    スッキリした面持ちで皆さん体験されていました。

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    金曜日に、せんだい男女共同参画財団理事長、エル・パーク 仙台 館長が来館され、
    東日本大震災の際の経験談や今後の復興に向けて、これからセンターが進むべき
    方向など貴重なアドバイスをいただく場をもうけることができました。
    県や市のみならず、北九州、福岡からも駆けつけてくださり、情報交換をすることが
    できました。
    時間が足らず、全体会が終わった後も、職員の質問に丁寧にお答えいただきました。
    本当にありがとうございます。

    「経験の押し付けはしたくない」と何度も繰り返し、「必要とすること、必要とするものを
    言ってほしい。本当に必要なものを提供したい」とおっしゃっていただきました。
    震災直後に陥りがちな無力感や焦燥感についてもお話しいただき、支援に関しても
    何でもしてあげるのではなく、「回復力」をつける支援を行うことも大事な要素である
    ことをお話しいただきました。
     
    はあもにいも試行錯誤の真っ只中ですが、様々な方が支える手を伸ばして下さって
    いることを実感しました。
    皆様のご協力の下、今一度、私たちに何ができるか、を考え、実施していきたいと
    思います。
    お忙しい中お集まりいただきました皆様に職員一同、心より御礼申し上げます。

    ※今回、都合により、会議室を使用しましたが、一般開放はしておりませんので
    ご了承ください。

     

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    はあもにい他、各区の施設が拠点避難所となり、
    はあもにいでは、職員がすべての拠点避難所を巡り、
    内閣府の避難所チェックシートを元に、避難所運営が
    どんな状況にあるのか、調査に行ってきました。

    まだ新たに開所したばかりでほとんどの場所が
    今まさに「奮闘している」最中でした。そんな中、調査に
    ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。

    避難所の状態は、地域性やもともとの施設の設備にかなり左右
    される部分が多く、「理想はあるが現実が追い付いていかない」
    という現場がほとんどでした。 

    今後、現状をどう良い方向に上向かせていくのか、
    調査した結果を取りまとめ、市や様々な機関と協力し、力を
    注いでいきたいと思います。
    やりたいこと、やらなければいけないことが山積みですが、
    まずは目の前にあることに1つ1つ取り組んでいきたいと思います。

     

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    今日は、当館幼児室に、東京からボランティアで読み聞かせをしている

    田中宏さんがきてくれました!

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    田中さんは東日本大震災の後も福島や東北で読み聞かせ活動を実施。

    熊本地震でも辛い思い、怖い思いをした子どもたちに寄り添えればと、

    県内各地で読み聞かせをしてくださっています。本日、急きょお時間の

    都合がつき、はあもにいに寄っていただきました!

    今日は、親子6名の前で、絵本の読み聞かせと持参の電子ウクレレで、みんなで

    歌をうたいました!

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    田中さんの優しい語りかけに、お子さんたちもすっかり安心して

    ひとときを楽しんでいました。

    幼児室では、5月10日(火)11:00~(30分~40分程度)も、幼児室スタッフによる

    「よんでよんでのかい」を実施します。絵本の読み聞かせや紙芝居を予定しています。

    みなさんのお越しをお待ちしています。どうぞお気軽にお越しください。

     

     

    はあもにいの取り組みを、読売新聞が取り上げてくれました。

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    GW明けには、避難所が集約されていくとのことなので、
    改めてはあもにいでは、
    怖い思い、複雑な思いをしていらっしゃる方に
    そういった状況が少しでも改善・緩和できないか、
    避難所を回りながら検討しています。

    今日は赤ちゃんがいらっしゃる方の一時避難場所と
    なっているところへ物資を届けに行きました。
    1日も早く安心して過ごせる日常が戻ることを祈るばかりです。

    はあもにいの情報資料室も1日より開室しております。
    (9時~17時まで)
    予約はできませんが、通常の貸し出し、返却が可能です。
    返却された本を見てみると、地震関連で役立ちそうな本がズラリ。
    幼児室も親子向けに開放しておりますので、
    ぜひはあもにいにお立ち寄りください。 

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