情報資料室より 図書・DVD案内

人権・DV 【DVD(ビデオ)】

誰かに話す勇気が解決への一歩

DVD(ビデオ)

パパ、ママをぶたないで! アニータ・キリ/監督・脚本・ほか (2009年)

ノルウェーでの実話を基に、2児の母でもある監督が6年の歳月をかけて完成させた本作。主人公の少年ボイは、父親が母親に暴力をふるうのは自分のせいだと思っています。父の顔色を伺い緊張の日々を過ごすボイは、ある日、小鳥や仲良しの犬に励まされて王さまに手紙を書きます。ひとりで我慢せず誰かに話すことの大切さ、加害者更生の重要性が、登場人物たちの心理と見事に調和したアニメーションで描かれます。

 どんな時でも肉体的・精神的に相手を傷つける行為や言動は許されるものではありません。DV問題解決に尽力する専門家・支援者等、また加害者側にとっても考えさせられる作品です。ぜひ原作の絵本「パパと怒り鬼」(ひさかたチャイルド)もあわせてお読みください。

「暴力」から身を守るためには

人権・DV

配偶者からの暴力の根絶をめざして~配偶者暴力防止法のしくみ~ 内閣府男女共同参画局/企画 (2008年)

ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、配偶者や内縁関係にある間柄でおこる暴力のことです。特に理解してほしいことは、DVが犯罪であり重大な人権侵害である、という点です。このDVDでは、平成20年1月に施行された「配偶者暴力防止法」の仕組みに即して、医療機関や警察、支援センターが連携し、保護命令といった制度を利用しながら、被害者の安全確保にあたる様子が描かれます。DVが子どもに及ぼす影響や、暴力から脱出するための流れがわかりやすく説明されており、DV被害者支援に役立つ啓発資料です。

対等な関係性を築くために

人権・DV

「デートDV -相手を尊重する関係をつくる-」 アウェア/企画・制作・著作(2006年)

デートDV(ドメスティック・バイオレンス)は、親密な関係にある若者の間で起こる暴力です。このDVDでは、高校生カップルのドラマを通して、デートDVの理解を深めます。特に重要なことは、相手を尊重する関係性です。DVを引き起こす要因のひとつであるジェンダー(社会的・文化的に作られた性)に基づく偏見に気づき、自身の中にある潜在意識や、価値観について考え直す機会を得られます。

また、DVDのリーフレットでは「デートDV 防止プログラム実施者向けワークブック」(山口のり子/著 梨の木舎)を未然防止における参考資料として挙げています。こちらも情報資料室に所蔵しておりますので、ぜひご活用ください。