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館長だより

ミモザのリース(館長だより㉕)『緊急時は日常の拡大鏡』2020.6

   風薫る5月が過ぎていきます。長く続いたステイホーム、いかがお過ごしだったでしょうか。4月24日から5月20日まで1カ月近く臨時休館していた当館もやっと、21日に開館する運びとなりました。とはいえ、感染防止のため、以前と全く同じようには使っていただけない部分もございます。ご不自由をおかけしますが、皆さまの命・健康が第一です。どうぞご理解いただきますようお願いいたします。
   さてこの間、子どもは学校が休校になり、親は在宅勤務になるなど、ほぼ毎日家族全員が自宅にいる生活になった家庭では、「夫婦共にテレワークでも夫(父)は仕事中心で、子どもの面倒は妻(母)の仕事」といった固定的性別役割分担を強要され、つらかったという声を聞きました。また、子どもの虐待やパートナーへの暴力にまつわる問題も引き続き心配です。
   私たちは熊本地震の時にも同様の経験をしました。どんな時にも人は等しく尊重されるべきなのに、そうではない現実。平時(日常)のありようが、緊急時には拡大鏡のように現れることが多いことを、つくづく思い知らされました。
   自然災害や未知のウイルスなどによって、私たちの暮らしはいつ脅かされるか分かりません。当たり前だと思っていた日常がそうではなくなる経験を重ねた今、「自分の考えや行動は本当にそれでいい?」。時には自らを省みて考える癖を付けたいものです。

 

風薫る5月が過ぎていきます。長く続いたステイホーム、いかがお過ごしだったでしょうか。4月24日から5月20日まで1カ月近く臨時休館していた当館もやっと、21日に開館する運びとなりました。とはいえ、感染防止のため、以前と全く同じようには使っていただけない部分もございます。ご不自由をおかけしますが、皆さまの命・健康が第一です。どうぞご理解いただきますようお願いいたします。
    さてこの間、子どもは学校が休校になり、親は在宅勤務になるなど、ほぼ毎日家族全員が自宅にいる生活になった家庭では、「夫婦共にテレワークでも夫(父)は仕事中心で、子どもの面倒は妻(母)の仕事」といった固定的性別役割分担を強要され、つらかったという声を聞きました。また、子どもの虐待やパートナーへの暴力にまつわる問題も引き続き心配です。
    私たちは熊本地震の時にも同様の経験をしました。どんな時にも人は等しく尊重されるべきなのに、そうではない現実。平時(日常)のありようが、緊急時には拡大鏡のように現れることが多いことを、つくづく思い知らされました。
自然災害や未知のウイルスなどによって、私たちの暮らしはいつ脅かされるか分かりません。当たり前だと思っていた日常がそうではなくなる経験を重ねた今、「自分の考えや行動は本当にそれでいい?」。時には自らを省みて考える癖を付けたいものです。