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館長だより

ミモザのリース(館長だより③)『風呂掃除』2018.8

『風呂掃除』

   お宅では、どなたがお風呂の掃除をされますか? 
   わが家では、下の子(長男)の出産後仕事を休んでいた私が仕事に復帰した際、当時小3だった長女が学校から帰ってするようになりました。そうしないと、お風呂も夕食も遅い時間になってしまうからです。その娘が部活や課外で帰りが遅くなると、息子の担当に。その彼もまた部活や塾通いが始まり、いよいよ真打ちの登場となりました。
   家族の誰より背が高く力もある夫が、早く帰れる日には洗うようになったのです。私には手が届かない天井を普通にふけ、私にはこすり落とせない汚れを難なく落とすことができる実力の持ち主です。
   とても助かっていますが、つい「なんでこの床の汚れに気付かないの?」などと入浴中にチェックを入れてしまう私。子どもの不完全な掃除はあっさり許していたのに、です。
   しかし考えてみれば、背の高い彼には床付近はあまり目につかないのかもしれません。私が、天井や壁の上の方がよくは見えないように。「目線の低い場所は私が気付いた時にすればいっか」。そう思うに至りました。
   できる人が、できることを、できる時に、する。できないことは誰かが補う。それでいいはずなのに、つい一人に何もかも求めてしまうのはなぜでしょうね。それが「女だから」「男だから」という理由だけで、ということもまだまだ多いように感じます。

はあもにい館長 坂本ミオ