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館長だより

ミモザのリース(館長だより㊼)『フォロワーでありたい』2022.4

   最近一般的になった言葉の一つに「フォロワー」があります。SNSの広まりとともに定着してきましたが、元々の意味は、リーダーを補佐する人。あるいは、後に続く人(もの)です。
   昨秋、はあもにいで開催した「熊本の先駆け女性に学ぶ『四賢婦人とそのフォロワーたち』」。女性の人権が大切にされなかった時代に自ら行動を起こし、女性の自立や地位向上に力を尽くした益城町出身の姉妹 竹崎順子、徳富久子、横井つせ子、矢嶋楫子の「四賢婦人」と、その影響を受けて後に続いた女性たちの活動にスポットを当てたものでした。
   講師の米岡ジュリさんが集めた資料には、海外で紹介された英文記事や映像などがあり、四賢婦人とそのフォロワーたちがいかにグローバルに活躍したのかが生き生きと伝わる講座でした。
   ジュリさんは講座の最後にこう言いました。「江戸時代に生まれた女性たちが自立を目指し自ら動いた。それを見て育った第2の世代、第3世代が挑戦を続けた。そして今、いったい誰がフォロワーなのでしょう?」
   四賢婦人の時代に比べ、多くの権利を獲得している現代の女性たち。しかし、ジェンダー平等に向けた課題はまだまだあります。それらは待っていれば解決するのでしょうか? 誰かがやってくれるのでしょうか? 望む未来の実現に向けて、私たちもフォロワーでありたいものです。

※このコーナーは、今回が最終回です。長い間ご愛読いただき、ありがとうございました。