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館長だより

ミモザのリース(館長だより㉟)『「自分の人生」があるだけ』2021.4

   先日、精神科医の香山リカさんによる「こころの鎖のはずし方~精神科医よりコロナ禍の女性たちへ」という講演をオンラインで視聴しました。その中で、コロナ禍に起きている深刻な問題として、「自己肯定感が低い人がもっと低くなる」「自己有用感を感じられない人がさらに感じられなくなる」という点を挙げられました。それが特に真面目な女性に見られる、という話でした。
  「自己肯定感」とは自分に対する自分の評価。自分を肯定する(認める)感情で、自尊感情ともいわれます。一方、「自己有用感」は、他者からの自分の評価をどう感じるか。その低下は、「自信が持てない」「自分は誰の(何の)役にも立たない」などと思うことが当てはまるでしょう。
   インスタグラムなどによって「隣の芝生が青く見える」現象が増していることにも言及し、「“比べる”ことには意味がない、どころか有害」「“比べるだけの情報”にはなるべく惑わされないで」と香山さん。
   これは女性に限ったことではありません。新年度が始まり、職場や部署、役職、あるいは学校など環境が変わる人も多いこの季節。自分自身がつい、前任者や隣の人と比べてしまいがちではありませんか。意識してそれをやめてみませんか。
  「人生には勝ちも負けもない。『自分の人生』があるだけ。いい加減さも大切に」と語りかける精神科医のメッセージを、皆さんにもお届けしたいと思い紹介しました。

先日、精神科医の香山リカさんによる「こころの鎖のはずし方~精神科医よりコロナ禍の女性たちへ」という講演をオンラインで視聴しました。その中で、コロナ禍に起きている深刻な問題として、「自己肯定感が低い人がもっと低くなる」「自己有用感を感じられない人がさらに感じられなくなる」という点を挙げられました。それが特に真面目な女性に見られる、という話でした。
「自己肯定感」とは自分に対する自分の評価。自分を肯定する(認める)感情で、自尊感情ともいわれます。一方、「自己有用感」は、他者からの自分の評価をどう感じるか。その低下は、「自信が持てない」「自分は誰の(何の)役にも立たない」などと思うことが当てはまるでしょう。
インスタグラムなどによって「隣の芝生が青く見える」現象が増していることにも言及し、「〝比べる〟ことには意味がない、どころか有害」「〝比べるだけの情報〟にはなるべく惑わされないで」と香山さん。
これは女性に限ったことではありません。新年度が始まり、職場や部署、役職、あるいは学校など環境が変わる人も多いこの季節。自分自身がつい、前任者や隣の人と比べてしまいがちではありませんか。意識してそれをやめてみませんか。
「人生には勝ちも負けもない。『自分の人生』があるだけ。いい加減さも大切に」と語りかける精神科医のメッセージを、皆さんにもお届けしたいと思い紹介しました