はあもにいについて

男女共同参画について

館長だより

ミモザのリース(館長だより㉞)『卒業の季節に』2021.3

卒業の季節が近づきました。皆さんそれぞれに淡い思い出がおありではないでしょうか。
私は高校卒業後、県外の大学に進みました。実家に置きっぱなしになっている私のアルバムには、熊本駅で電車の座席から外のカメラに向かって、少し寂しそに笑う私の写真があるはずです。
そのときホームにいたのは、中学時代から仲良しの男子3人でした。大学の入学式ぎりぎりまで熊本で過ごした私を見送れたのは、彼ら3人が全員大学受験に失敗し、熊本で浪人することになった身だったからです。
中学は一緒でしたが、彼ら3人はそれぞれ別の高校に進みました。それでも、その中の1人と同じ高校だった私を含め、交遊が続きました。そして3年がたち、私は大学へ。一人は1年後、志望校に進学。一人は2浪の末、志望校合格がかなわず、別の大学に。もう一人は進学をやめて、就職しました。
あのときの私の頼りなげな顔は、家族や友人と離れる寂しさはもちろん、受験を失敗した彼らに「ガンバレ」と見送ってもらうことへの申し訳なさ、そんな彼らに新しい世界への不安や期待を口にできないもどかしさ…。さまざまな感情が胸の中にあったからでしょう。
来年4月から、18歳成人になるといいます。18歳―。別れと旅立ちを経験する年に「君はもう大人だよ」と言われる。それは大変なことだなと、頼りない18歳だった私は思います。そして、応援したいな、と。
そこで、小さな冊子を作ることにしました。「あなたが/あなたらしく/生きられる/社会に」というタイトルの男女共同参画ポイントBOOKです。社会が広がるなかで自分が傷つくことも、人を傷つけることも防ぐためのキーワードとして、「ジェンダー・バイアス」「デートDV」「LGBT(Q)」を紹介しています。
新たな世界への入り口で、少し立ち止まって目を通していただきたい。そう考え、熊本市立の高校や専門学校、支援学校と、はあもにいの男女共同参画の講座を受講した3年生がいる高校の卒業式に届けることになりました。

卒業の季節が近づきました。皆さんそれぞれに淡い思い出がおありではないでしょうか。
私は高校卒業後、県外の大学に進みました。実家に置きっぱなしになっている私のアルバムには、熊本駅で電車の座席から外のカメラに向かって、少し寂しそに笑う私の写真があるはずです。
そのときホームにいたのは、中学時代から仲良しの男子3人でした。大学の入学式ぎりぎりまで熊本で過ごした私を見送れたのは、彼ら3人が全員大学受験に失敗し、熊本で浪人することになった身だったからです。
中学は一緒でしたが、彼ら3人はそれぞれ別の高校に進みました。それでも、その中の1人と同じ高校だった私を含め、交遊が続きました。そして3年がたち、私は大学へ。一人は1年後、志望校に進学。一人は2浪の末、志望校合格がかなわず、別の大学に。もう一人は進学をやめて、就職しました。
あのときの私の頼りなげな顔は、家族や友人と離れる寂しさはもちろん、受験を失敗した彼らに「ガンバレ」と見送ってもらうことへの申し訳なさ、そんな彼らに新しい世界への不安や期待を口にできないもどかしさ…。さまざまな感情が胸の中にあったからでしょう。
来年4月から、18歳成人になるといいます。18歳―。別れと旅立ちを経験する年に「君はもう大人だよ」と言われる。それは大変なことだなと、頼りない18歳だった私は思います。そして、応援したいな、と。
そこで、小さな冊子を作ることにしました。「あなたが/あなたらしく/生きられる/社会に」というタイトルの男女共同参画ポイントBOOKです。社会が広がるなかで自分が傷つくことも、人を傷つけることも防ぐためのキーワードとして、「ジェンダー・バイアス」「デートDV」「LGBT(Q)」を紹介しています。
新たな世界への入り口で、少し立ち止まって目を通していただきたい。そう考え、熊本市立の高校や専門学校、支援学校と、はあもにいの男女共同参画の講座を受講した3年生がいる高校の卒業式に届けることになりました