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ミモザのリース(館長だより⑳)『アップデート』2020.1

  「UPDATE(アップデート)」という言葉を見聞きする機会が増えました。辞書には「コンピューターで、ファイルに記録されているデータを新しい内容に変えること。更新」とありますが、「更新」という意味で一般用語化していると感じています。
   最近目にして印象的だったのが、公益財団法人エイズ予防財団のエイズ治療、HIV検査に関する啓発ポスターです。「UPDATE!」という大きな見出しの下に、「もはや死ぬ病気じゃない!」というコピーで表現されたものは、エイズが大きな社会問題になった頃の「エイズは死に至る病」というイメージのままでいる人たちに、情報の更新を呼びかけています。
   私は以前、熊本県の事業で「孫育て手帳」という冊子を作成したことがあります。祖父母世代が子育てしていた時代と今は、医学的な面も含めて子育てにおける常識にも変化があります。そこを認識しないと世代間でもめることにもなりかねません。
   また先日、はあもにいでマナー講座をしたとき、名刺の受け渡し方が「新入社員時の研修で習ったものと違う」という声がありました。
   どれも、最初にしっかり情報を吸収したからこそのことだと思いますが、機会を捉えて、固定化した知識や常識をアップデートすることの大切さを感じます。時代と共に新たに分かることや技術の進歩、より合理的に、などの変化は何事にも訪れます。情報をキャッチし、まっさらな気持ちで聞く。2020年という新しい年、そういう姿勢で自分自身をアップデートできればと思っています。


※2019年、大変お世話になりました。20年もどうぞよろしくお願いいたします。