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館長だより

ミモザのリース(館長だより⑪)『熊本の春の横顔』2019.4

『熊本の春の横顔』

よいよ新年度です。保護者に手を取られうれしそうな様子の新入園児や、真新しい制服を身に着け校門をくぐる新入生の姿を見ると、毎年のことながら胸躍ります。多くの学校や職場で、新しい仲間と共に環境に慣れ、自分たちのカラーを創っていく、そんな季節です。
3年前、熊本地震はそんな春のスタート時に起きました。子どもたちは園や学校に通うことができなくなり、多くの人たちが避難所や車の中での生活を余儀なくされた日々。誰もが恐怖や不安の中にいました。あの日以来、熊本にとって「春」はこれまでとは少し異なる横顔を持つようになったといえるでしょう。
私たちは地震の翌年から、「男女共同参画の視点に立った」という冠を付けた「防災出前講座」を行っています。それは、災害時に命と心身の健康を守るためには、被災という緊急時にあっても、誰もが等しく尊重されることが大事であることを知ったからです。
ですので、防災というより、被災時やその後の生活で配慮が必要なさまざまなことに気付いてもらうことを主眼としてきました。震災後、「この考え方を伝えなければ」と走ってきましたが、私たち自身も伝えるべき内容を整理し、より分かりやすく、皆さまの心に届けたいという思いでこのほど「男女共同参画の視点に立った防災ポイントBOOK」を作りました。タイトルには、「熊本地震を経験した私たちが提案する」という言葉を添えました。
熊本の人たちにはもちろん、大規模災害の経験のない地域の方々にも読んでいただければ…と思っています。
※防災ポイントBOOKは、防災出前講座のテキストとして使用します。

   いよいよ新年度です。保護者に手を取られうれしそうな様子の新入園児や、真新しい制服を身に着け校門をくぐる新入生の姿を見ると、毎年のことながら胸躍ります。多くの学校や職場で、新しい仲間と共に環境に慣れ、自分たちのカラーを創っていく、そんな季節です。
   3年前、熊本地震はそんな春のスタート時に起きました。子どもたちは園や学校に通うことができなくなり、多くの人たちが避難所や車の中での生活を余儀なくされた日々。誰もが恐怖や不安の中にいました。あの日以来、熊本にとって「春」はこれまでとは少し異なる横顔を持つようになったといえるでしょう。
   私たちは地震の翌年から、「男女共同参画の視点に立った」という冠を付けた「防災出前講座」を行っています。それは、災害時に命と心身の健康を守るためには、被災という緊急時にあっても、誰もが等しく尊重されることが大事であることを知ったからです。
   ですので、防災というより、被災時やその後の生活で配慮が必要なさまざまなことに気付いてもらうことを主眼としてきました。震災後、「この考え方を伝えなければ」と走ってきましたが、私たち自身も伝えるべき内容を整理し、より分かりやすく、皆さまの心に届けたいという思いでこのほど「男女共同参画の視点に立った防災ポイントBOOK」を作りました。タイトルには、「熊本地震を経験した私たちが提案する」という言葉を添えました。
   熊本の人たちにはもちろん、大規模災害の経験のない地域の方々にも読んでいただければ…と思っています。

はあもにい館長 坂本ミオ

※防災ポイントBOOKは、防災出前講座のテキストとして使用。