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館長だより

ミモザのリース(館長だより④)『女子の夢』2018.9

『女子の夢』

  「今春小学校を卒業した子どもたちに将来就きたい職業を尋ねたアンケートで、女子の首位に初めて„医師″が躍り出た」。7月初旬、小さな新聞記事が目にとまり、私は少し複雑な気持ちになりました。
   その2、3日前、「熊本県女性医師キャリア支援センター」で活動する女性医師に以下の話を聞いていたからです。
   「日本の女性医師の割合は平成28年の調査で21%、熊本県でも18%と年々増加し、40歳未満では30%を超えている。女性医師が男性同様に医療を担う時代が近づいているが、長時間労働を前提とした旧来型の労働慣行のなか、出産や子育て、介護との両立に悩み、休職・離職する医師も少なくない」
   高齢化やへき地医療の担い手不足など、日本の現状を考えるとき、志を持ち医師になった女性がこうした理由で辞めていくのは、個人の人生にとっても、地域・国家にとっても、大きな損失。「なんとか仕事を続けられるような支援を考えていきたい」
   彼女の話に「私たちにできることは何だろう」と考えていたところの先の記事。「医師への夢を描く女の子たちが途中で挫折せずに済むような世の中に…」と強く思っていた矢先、今度は東京医科大の入試で女子受験者の得点が一律に減点されていたというニュースが飛び込んできました。
   解決すべき問題と手法を大きく間違ったこの事件。あなたは何を感じましたか?

はあもにい館長 坂本ミオ