『私でよければ、がんばります!』。 この言葉は、今年の男女共同参画週間の記念講演会で、講師の中島玲子さん(元福岡県男女共同参画センター 館長)が話されたもの。私を含む一部スタッフの中では、合言葉のように繰り返すほど印象に残る言葉でした。私個人の今年の「私でよければ、がんばります!」は、県内の大学で講義する機会をいただいたことや個人的な課題解決のために学んでいる交流分析など。振り返ると、どれも現在の自分にとって絶妙なタイミングでのチャレンジであったと思えます。
先日、熊大での年内最後の講義では、こうのとりのゆりかごで知られる元慈恵病院看護部長の田尻由貴子さんをゲストに招き、命の尊さについて話して頂きました。待ち望まれる出産の一方で、「望まれない命の存在」があることについて話を聞くことができたのは、学生にとって、とても意義深いものだったと思います。中には涙が止まらず、講義の感想がなかなか書けない学生の姿もありました。また私としても、何よりこの事実を若い人たちに知ってもらいたいと思っていました。結婚や出産、命について真摯に考えるきっかけに繋げて欲しい…と、心から願います。
今年も色々なことがありましたが、来るべき2016年が、未来を担う子ども達の真の笑顔につながるよう、私たちも微力ながらがんばってまいります。皆様も、どうぞよい新年をお迎えください。 館長 藤井 宥貴子